HOME > 小児歯科:噛むことの重要性

よく噛む食生活をはじめよう

現代は食の欧米化が進み、軟食・グルメ化傾向になったためあまりよく噛む必要がなくなってきました。
最近のデータでは1回の食事で噛む回数が620回といわれています。これは弥生時代の3990回に比べると約1/6になります。 実はこの噛む回数が減ったことが私たちの健康に重大な影響を及ぼしていることは意外と知られていません。
よく噛むことで良い事がいっぱいあります。

卑弥呼の歯がいーぜ!
  1. 「ひ」肥満の防止
    • ・・噛むことで脳の満腹中枢が刺激されると、 満腹感を感じ、食べ過ぎを防ぐことができます。
  2. 「み」味覚の発達
    • ・・よく噛めば食べ物本来のおいしさを感じ、 味覚を養うことができます。
  3. 「こ」言葉がハッキリ
    • ・・噛み合わせが良いと発音もきれいになります。 また口の周りの筋肉が鍛えられるので表情も豊かになります。
  4. 「の」脳の活性化
    • ・・よく噛む時のあごの動きにより、脳細胞が刺激を受けます。 細胞の働きが活発になり、脳が活性化されます。
  5. 「は」歯の病気を防ぐ
    • ・・噛むことで分泌された唾液(ツバ)がお口の中をきれいにします。 また再石灰化をうながすなど唾液は口内洗浄の基本です。
  6. 「が」ガンの予防
    • ・・唾液(ツバ)に含まれる酵素「ペルオキシダーゼ」には、 発ガン性物質の毒素を減少させる働きがあります。
  7. 「い」胃腸の働きを促進
    • ・・よく噛むと食べ物は消化されやすい状態になり、 胃腸の負担を軽減してくれます。
  8. 「ぜ」全身の体力向上
    • ・・「歯を食いしばる」ことで全身に力がみなぎり、 普段以上の力を出すことができます。

その他、唾液には口の中のpHを中性に保つ「緩衝作用」や肌に張りをもたせたり、 血管を丈夫にする「パロチン」という唾液腺ホルモンも含まれています。
よく噛むことで唾液も多く分泌されます。

ひと口30回噛んで健康寿命を延ばしましょう!